玉ねぎは血液サラサラ効果があることで、TVや雑誌で取り上げられることの多い食材ですね。
普段の料理でも使われる事が多く、様々な食材や調味料との相性が良いのが特徴。いろいろな調理方法があるのですが、中には生のまま食べるのが好きという人もいますね。
その時に気になるのが、玉ねぎの辛味です。水に浸すことで抜けるのですが、電子レンジを使う方法もあるようです。今回は、玉ねぎの辛味をレンジで取る方法をご紹介いたします。
玉ねぎってどんな野菜?
まず最初に、玉ねぎについて簡単にご紹介したいと思います。
玉ねぎは、ネギ属の多年草です。
食用とされるのは、基本的に球根の部分です。葉の部分は、ネギと同じように調理することが出来ます。様々な種類があり、色や大きさ、形も様々。
古くから人間によって栽培されており、中央アジア原産とされています。野生種は見つかっていません。
紀元前の古代エジブトでは、ニンニクと一緒に労働者に配給されていたとのこと。日本に伝わってきたのは江戸時代のことで、当時は観賞用とされていました。食用となったのは明治4年のことです。
日本での生産量は北海道が最も多く、その5割を占めています。
玉ねぎの辛味成分とは?
玉ねぎが辛いと感じるのは、辛味成分が入っているからです。
この辛味成分というのは、硫化アリルと呼ばれるものです。辛味成分であると同時に、血液サラサラ効果ももたらしてくれます。
血液がサラサラになると、高血圧や動脈硬化の予防につながるということで、健康番組などでよく取り上げられているのです。
硫化アリルはビタミンB1と結びつきやすいです。ビタミンB1はエネルギー代謝に効果的な物質。ですから硫化アリルとビタミンB1を一緒に摂取することで、疲労回効果も期待出来ます。
硫化アリルは熱に弱いので、加熱すると辛味成分が変形して辛くなくなります。また、水に溶けやすい性質があるので、スライスした後に水にさらしておくと辛味が抜けます。
ただ、水につけていると栄養成分と旨み成分も流出していまいますので、2~3分くらい経ったら水から出しましょう。辛味を完全に取りたい場合でも、10分以上は水につけないようにしましょう。
レンジで辛味が取れる?
水につけて辛味を抜く方法は、時間が掛かる上に栄養も抜けてしまいます。そこで、電子レンジを使った辛味抜きがおすすめです!
電子レンジでも、玉ねぎの辛味を取る事が出来るんですよ。
レンジで加熱すると、玉ねぎの細胞が壊れます。すると、辛味成分が減少するのです。ただ、どうしてもシナシナになってしまうので、シャキシャキ感を楽しみたい人には向いていません。
サラダより、和え物などに向いている感じです。
冷蔵庫で10分くらい冷やしたり、水にさらすことでシャキシャキ感を多少復活させる事が出来ます。
レンジの使用手順
それでは、レンジで辛味を抜く手順をご紹介します。
- 玉ねぎをスライスする。この時、線維を断つようにするのがポイント。
- スライスした玉ねぎを耐熱皿に広げて、30秒くらいレンジにかける。
- 加熱後に水ですすぎ、水分をきって完成。
加熱する時間は、長くても1分を超えないようにしましょう。熱を入れる時間が長い程、シャキシャキ感は失われていきます。
おわりに
ここでは、玉ねぎの辛味を電子レンジで取る方法をご紹介しました。そして、玉ねぎとはどんな野菜か、辛味成分である硫化アリルについても触れました。
玉ねぎに含まれる硫化アリルという辛味成分は、水にさらすことで抜けていきます。ですがこの方法だと、栄養分も流れ出てしまいます。
電子レンジを使った方法なら、時間短縮にもなりますし辛味がすっきり無くなるのでおすすめですよ。