和食だけでなく、様々な料理とも相性抜群の食材・玉ねぎ。スーパーなどで手軽に購入できるだけでなく、初心者でも育てやすいことから畑や家庭菜園などで栽培される食材としても人気があります。
でも大量に収穫できた場合、どのように保存すれば良いのでしょうか?ここではせっかく収穫した玉ねぎを無駄にしないためにも、玉ねぎを長く保存するために適した方法についてお話ししたいと思います。
玉ねぎの吊るし方について
玉ねぎは湿気を嫌いますので、長い期間保存するためには乾燥した環境が必要となります。
そのため、大量に収穫できた場合は軒先などに吊るしておくのがベストな方法と言えますが、どのように吊るしておけば良いのでしょうか?それにはケースに応じた2種類の方法がありますのでご紹介したいと思います。
畑や家庭菜園で収穫され、茎が残されている場合
- 収穫後、茎がまだ長い状態で残っている場合は茎を球根から15cmほど残してカットします。その際、養分を取られないために根もカットしておくと良いでしょう。
- それが終われば1mほどの長さの紐を用意し、それを半分に折ります。その上に3~4個を一まとめにした玉ねぎの茎の部分を置きます。
- 茎を囲うように紐を回し、紐の輪になった部分に反対側の紐を通してギュッと絞ります。
- 紐を手前に引っ張り、玉ねぎと玉ねぎの間を下から上へと通します。それを2組作り、それぞれを結んで竿などにぶら下げておけば玉ねぎの重みでしっかりと縛られて落ちないようになります。
スーパーなどで購入し、茎が残っていない場合
スーパーなどで購入し、上記のような茎を使って縛ることができないケースにおいてはネットを使う方法があります。
ネットに玉ねぎを一つずつ入れ、入れた玉ねぎの上で一結びします。それを繰り返し、3~4個程度ネットに納めたら吊るすようにします。
専用のネットも市販されていますが、ミカンのネットやストッキングなどでも代用できますので試してみてください。
玉ねぎを吊るす時期、期間について

玉ねぎを収穫する目安としては、葉が全体の7~8割倒れだしたタイミングであり、時期としては4~6月頃の収穫が一般的です。玉ねぎは湿気に弱いため、収穫後の乾燥が不可欠です。
乾燥させないまま吊るして保存するよりも、天日で表面を乾燥させた方が貯蔵性が高まるため、収穫後1~3日は天日で乾燥させると良いでしょう(そのため収穫する日取りとしては前後数日にわたり晴れが続く予定の日を選びます)。
その後、先に述べた手順で吊るして保存するようにしますが、環境が整っていれば最低でも2カ月の保存が可能となります。ただし春先に出回る新玉ねぎや早生種は水分が多く、長期の保存には適さないため、収穫(購入)後は早めに消費するようにして下さい。
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玉ねぎを吊るす環境について

最後に、玉ねぎを吊るす環境についてお話しします。ポイントは大きく分けて2点。「風通しの良い場所であること」「日が直接当たらない場所であること」を必ず守って下さい。乾燥した状態を保つためには、日に当てた方が良いのでは?と思われるかもしれませんが、日光に当てすぎるのも傷みを早めてしまう原因になりますので注意して下さい。
環境としては軒下やベランダなどが優れていますが、雨に濡れるとそこから腐ってしまうケースもあります。必要に応じて屋内に入れるなど、雨が当たらないように気を付けてあげる事も大切です。
おわりに
いかがだったでしょうか?元々保存性の高いイメージのある玉ねぎですが、大量に手に入った場合などは特に、適切な方法で吊るしておく事によって更に保存性を高める事ができます。
また、吊るすことによって虫が寄ってきにくい、屋内に場所を取らないなどのメリットもありますので、是非試して頂ければと思います。