育て方

玉ねぎの育て方!栽培時期や病害虫の対策など

玉ねぎの育て方!栽培時期や病害虫の対策など

肉じゃがやカレーなど、多くのレシピで使われている料理には欠かせない存在の玉ねぎ。常時必ず保管しているご家庭も多いのではないでしょうか?

涼しい気候を好むことから、日本で一番収穫量が多いのは北海道ですが、玉ねぎには多くの品種があるため日本全国で栽培することが可能です。

玉ねぎの育成条件と栽培時期

玉ねぎの育成条件と栽培時期

玉ねぎの育成条件

  • 日当たり:日なた
  • 生育適温:15~25℃
  • 用途:地植え・プランター
  • 土壌酸度:5.5~6.5pH
  • 耐寒性:強い
  • 耐暑性:弱い
  • 耐陰性:やや弱い
  • 草丈:50~60㎝
  • 連作障害:なし
  • 花色:白

玉ねぎに適した栽培環境

玉ねぎは日当たりと風通しの良い環境、涼しい気候を好む野菜です。

冬の寒さに耐えられるほど耐寒性に優れていますが暑さに弱く、気温が高くなると休眠してしまいます。

玉ねぎの種類

玉ねぎの種類

早生種

玉の肥大が早い、トウ立ちしにくいのが特徴。その半面貯蔵性が悪い。

晩生種

玉の肥大が遅い、トウ立ちしやすいのが特徴。その半面貯蔵性に優れている。

中性種

早生種と晩生種の中間。普通栽培に利用される。

このように、種類によってそれぞれ特徴が異なります。初めて玉ねぎ栽培に挑戦するなら中性種を選んでおくと安心でしょう。

玉ねぎの種まき

種まきは9月が適期ですが、種類により少々時期が異なります。暖かい地方では秋まきをし、春から初夏にかけての収穫が基本です。

また、寒冷地(北海道など)では越冬するのが難しいため、春に種まきします。早まきをして大苗で冬を迎えると、トウが立ちやすくなるので気をつけましょう。

種まきの手順は以下の通りです。

  • 約15㎝のまき溝をつくる
  • 1~3㎝確保しながら種をまく
  • 種のまわりの土を寄せて、1㎝くらい覆土する
  • 覆土をしたら、雨で種が流れないように鍬などを利用してしっかり鎮圧する
  • 充分な水やりをする

種まきが終了したら、乾燥を避け発芽しやすいように、籾殻または不織布をしっかりかけておきましょう。本葉が1枚出てきたあたりで不織布を取り外します。

その後本葉が2~3枚出てきたら間引きを行います。間引きの際の株間は約6㎝確保しましょう。

間引きと同時期に株元に土寄せをすることで元気な苗が育ちます。

玉ねぎを苗から育てる場合

玉ねぎを苗から育てる場合

ガーデニング初心者なら、種から植えるよりも園芸店やホームセンターなどで販売されている苗を購入するところから始めると、栽培が楽になるでしょう。

苗を選ぶときのポイントは以下の通りです。

  • 草丈が25㎝くらい
  • 直径5~6㎜(鉛筆の太さくらい)

直径が1㎝を超えるような苗はトウ立ちする可能性が高いので避けましょう。また、細すぎても冬の寒さや霜柱に耐えることができませんのでこれも避けましょう。

玉ねぎの土作り

玉ねぎの土作り

玉ねぎは地植え、プランターで育てることが可能です。

プランター栽培

プランターで栽培する時は、深さが60㎝以上ある大型のものを用意しましょう。育てる数が少ない場合は、深型で大きめの植木鉢を使用してもかまいません。玉ねぎ栽培に使う土は、市販されている野菜用培養土を利用すると便利でしょう。

プランターに土を投入する時は、水やりのときに水分がプランターからあふれ出ないように、プランターの上部2~3㎝をあけるようにしましょう。

地植え栽培

玉ねぎ栽培の土づくりでは、酸性土壌にしないこと、水はけの良い土壌をつくることが大事です。

  • 畑に石灰を施し酸度調整し、土を良く耕す
  • 石灰を投入して最低2週間経過してから、堆肥と元肥を入れ耕して土になじませる

リン酸が多めの元肥、完熟の堆肥を使うことで玉ねぎと相性の良い土づくりができます。

土が用意できたら、高さ10㎝幅75㎝の畝をつくり、表面を平らにしておきましょう。

玉ねぎの苗の定植

店頭で購入した苗、自分で種をまいて生長させた苗は、苗の太さ別に分けましょう。苗の太さを分別せずに植えると、細い苗が太い苗から栄養を吸い取られて生長に影響がでます。

苗を定植するときの株間は10~12㎝。

種から育てた時は、市販されている苗と同じく草丈20~25㎝位まで生長したものを植えます。また、下部の白い根がきちんと長く伸びていること、真っ直ぐ上に伸びた葉が3~4枚あることが目安です。

根を取り出す時は移植ゴテを利用して丁寧に取り出しましょう。取り出したら、1本ずつに分別しておきましょう。

  • 株間は約15㎝
  • 苗の下部の白くなっているところが半分くらい見えるあたりまで植える
  • 霜で苗が浮き上がらないように土の上からしっかりおさえる
  • 充分な水やりをする

玉ねぎの定植で深植えは厳禁です。深く植えると、形の悪い玉ねぎに生長するので必ず浅植えにしてください。

玉ねぎ栽培では、マルチを利用すると雑草対策になりますので、可能であれば使用しましょう。

玉ねぎの栽培管理

玉ねぎの栽培管理

防寒対策(マルチを敷いていない時)

腐葉土や籾殻を株元に敷くことで、雑草や防寒の対策をすることができます。また、気温が最も下がる時期には不織布をかけておくとよいでしょう。

栽培途中で株が浮き上がってくるようであれば、玉ねぎの根がきちんと張っていない証拠です。鍬や手、足を使い、株元を上から押して、用土ときちんと密着するようにしてください。

除草

マルチの有無にかかわらず、雑草が伸びてきたらすぐに取り除きましょう

追肥

玉ねぎの追肥はボカシ肥または鶏糞を与えます。

  • 1回目 12月中旬~下旬
  • 2回目 2月下旬

1回目の追肥は必須ですが、2回目の追肥は土の様子を見て、やせているようであれば与えましょう。与える肥料が少ないとトウ立ちの原因になりますので注意してください。

追肥は株間に施すのがポイントです。

花芽の摘み取り

ネギ坊主とは、玉ねぎの収穫後に見られる蕾(花芽)をさします。

既述の通り、低温期に大苗がトウ立ちしたときに出てきますが、花芽を放置しておくと美味しい玉ねぎが育ちません。発見したらすぐに摘み取りましょう。
摘み取ったネギ坊主は、味噌和えや天ぷらなどで食べることができます。

玉ねぎの水やり

水やりは、発芽するまでは乾燥させないようにすること、定植した後は乾燥気味に育てることが基本です。ただし、降雨が1週間以上ない場合は充分な水やりが必要です。

特に春以降に気温が上昇する時期やプランター栽培の場合は、土の様子をよく観察して適宜水を与えるようにしましょう。

玉ねぎに発生しやすい病害虫

玉ねぎがなりやすい病気には、立ち枯れ病べと病があります。畝を高くする、水はけの良い用土を使用するなどして加湿状態を避けることが防御策です。

また、ネギアザミウマ、タネバエなどの害虫にも注意が必要です。定期的な除草で虫の繁殖を防ぎましょう。

玉ねぎの収穫

玉ねぎの収穫

玉ねぎの収穫時期は5月下旬~6月上旬。収穫時期に近づくと、生長した茎が次第に倒れてきます。全体の7~8割の茎が倒れたら、天気の良い日を選んで収穫しましょう。

この時期になると、土の中から玉ねぎが顔を出すような状態になっているはずです。優しく手で引き抜きましょう。

収穫したら、葉をとらずにそのままの形で一つずつならべ、2~3日乾燥させておきましょう。乾燥したら葉を取り除いて風通しの良い場所で箱などに入れて保管するか、葉をつけたまま風通しのよい場所に吊しておくとよいでしょう。

おわりに

玉ねぎ栽培において重要なポイントは以下の通りです。

  • 使用する用土は酸性土壌、多湿状態にしないこと
  • 定植時の苗の大きさをよく見極め、浅く植えはしないこと
  • 追肥は正しいタイミングでおこなうこと

玉ねぎは連作障害もなく、小さなスペースでも育てられますので、是非挑戦してみましょう。